Bag end diary

J.R.R.Tolkienとその作品を中心に、日々の出来事を一人のホビットが気まぐれに綴ります。

トールキン色々

Mae govannen!

お久しぶりです。

 

秋も深まって参りましたね。私が普段いる大学ではイチョウが綺麗な黄色に染まりましたが、天気はどうにもモヤモヤしてばかり、雨が多くて気分も沈んでしまいます。

ですがそんな時でも、好きなことをフワフワと考えていれば少しでも楽しくなるもの。

ということでほんの少しですが、トールキンに関して、私が最近気になっている部分をいくつか書かせていただきます。

 

普段から原作、邦訳、映画を見て回っているわけですが、これらを回っているとやはり言葉の違いというのがありますね。

映画での一人称は大体「私」ですが、それぞれ仲間や友人に呼びかける時の二人称が変わっているんです。例を挙げるとキリがありませんが、その使い分けによって、シーンごと、またその二人の関係が見えるわけです。

それを踏まえて台詞を聞いたり読んだりしていると、「あぁ...!(言葉にできない)」となるんですね。

これは二人称に限らないのですが、日本語訳では「おぉこう来たか」となる部分が多いんです。訳って、どの国でも難しいですよね。

 

2つ目、Letters of J.R.R.Tolkienより。

この書簡集、気になった部分を調べたり研究に役立ちすぎるだけでなく、ただの読み物としても非常に面白い。

トールキンからAllen&Unwin社、家族の方々、友人に宛てて書いた手紙の内容が並んでいるんですが、指輪物語の出版に際して、

「エルフ(elf)とドワーフ(dwarf)の複数形が違う!解せぬ!」

「ここのタイトルあんまり変えたくなかったぁ!」

などとあり、読む度に少し笑ってしまいます。

教授の強いこだわりが見える部分ですね。

 

作品以外では子どもたちに書いたものも多く、特にクリストファーさん宛ての手紙が多いようです。ですがその頻度が半端ない。

「会えなくて寂しいな」

という一言がありますが、これはもう教授がホビットでしょう。

家族を愛し、そして学者として、父として愛された人というのがよくわかります。

お墓に行くとその感じが身に染みて伝わります故、行ってないという方は是非お墓参りに行くことをオススメします。

 

3つ目、これは単なる宣伝になってしまうのですが、お許しください。何せ私も早く入手したくてたまらない。

Twitterの方でもお知らせしましたが、

ジョン・ガースさんの Tolkien's Worldsが現在予約注文受付中なのに加え、電子書籍化が決定しました!

個人的には素敵なハードカバーから本棚に並べたいところです。

だってそれが性なんだもん。

 

Tolkien's Worlds: The places that inspired the writer's imagination

Tolkien's Worlds: The places that inspired the writer's imagination

 

 



 

それからもう1つ、これは大分知っている方が多いと思いますが、

Letters from Father Christmasが素敵なハードカバーになって販売されました!

大きいサイズのものは私も持っているんですが、これはクリスマスプレゼントにはうってつけ!

ということで時期に合わせて購入したくてたまらないんですが、他にも読みたい本があり、しかも図書館に置いていないので買うしかない。

本だけで出費が物凄いことになっております。

 

ですがここは読書好き、そしてトールキンのファンの一人としてのプライドがあります。

その分だけ知識が入るのはお得で徳!

貯金しつつ近々購入予定です。

 

余談というかあまり関係ない話になってしまいますが、イギリスから日本に帰ってきたとは言うものの、イギリスに帰りたいと常々思っている管理人です。

長い旅から帰ってきたビルボが、もう一度はなれ山に行きたいと願うのはきっとこんな感じなんでしょう。

「ゆきて帰りし物語」とは言いますが、私としては

「行きて戻ってまた帰る」旅になりそうです。

 

また夏辺り、日が長い時期に訪れようと思います。今度はオックスフォードだけでなく、バーミンガムやリーズ、ボーンマスの方まで回りたい、いえ、回る予定です。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

Hannon le!